看護師は、常に高い職業倫理が求められ、過酷な現場に勤めていることもあり、気を緩めた際にミスが起こったり、ミスの蓄積により医療事故など重大なトラブルに繋がったりすることもあります。
そうした中、少しでもミスを防ぐためには、定期的に職場内で行われる業務研修の際に担当の講師や周りのスタッフとコミュニケーションを取ったり、日ごろから自分の苦手な業務内容を把握して克服を目指したりすることが重要です。特に、医療現場に勤めた経験が少ない人や年齢が若い人は、仕事上の様々な場面でミスが起こりやすくなる傾向があります。そこで、少しでも分からないことがあればすぐに周りの先輩を頼ったり、自分で都合が良い時間を利用して勉強会や講習会に出席をしたりすることも大切です。
新人や若手の看護師へのサポートが行き届いている医療機関の中には、重大なミスが起こらないようにするため、先輩やベテランの看護師がフォローアップを行っているところも珍しくありません。なお、ミスをそのまま放置しないためには、業務の終わりの申し送りだけでなく、ミーティングの際に全てのスタッフがミスが起こった原因や対処法について意見を出し合って検討をすることも肝心です。その他、病院やクリニックで働いたことが無い人や、長年のブランクがある人は、求職中に様々な現場の見学を済ませて、数ある医療機関の中でも自分の適性がありそうな業務を主に担当できる職場を探すことも大事です。